日本政府観光局(JNTO)は、「自然と自然に根ざした文化」をコンセプトとして、サステナブル・ツーリズム(持続可能な観光)のコンテンツ50件を紹介する英語版のデジタル・パンフレット「EXPLORE DEEPER―Sustainable Travel Experiences in JAPAN―」を作成した。本物の体験を求め、旅行先の地域にも好影響をもたらしたいと考える外国人旅行者をターゲットに、訪日観光の魅力をアピールする。
パンフレットでは、自然を楽しむアウトドア・アクティビティ▽エコ・フレンドリーな宿泊施設▽豊かな自然風土に根差した食文化を楽しむ▽古来からつづく温泉・湯治を楽しむ▽地域に根付く伝統芸能を鑑賞する―などのテーマ別に観光コンテンツを紹介している。
掲載コンテンツは、アウトドア関係として「世界自然遺産の屋久島をローカルガイドと歩くフォレストツアー」(鹿児島県)、環境に配慮した宿泊施設としては国際的な認証「グリーンキー」を取得した「別邸仙寿庵」(群馬県)、温泉では日本最古の温泉の一つといわれる「道後温泉本館」(愛媛県)など。
作成に際しては、自然・文化の観光への利活用、環境負荷の低い取り組み、地域への収益還元といった持続可能性の観点に加え、観光コンテンツとしての訴求力も踏まえてコンテンツを選定した。また、旅行者の価値観を意識し、自然や文化がどのように継承されてきたか、旅行を通じて、地域にどのように貢献できるかといった要素を記事に盛り込んだ。
JNTOでは、日本におけるサステナブル・ツーリズムについて、デジタル・パンフレットをはじめ、特設ページの開設や広告の展開で海外への情報発信を強化する。高付加価値旅行をテーマとした商談会でも海外の旅行業界向けに観光コンテンツをPRしていく。
デジタルパンフレットの表紙